劣モジュラ最適化と圧縮センシング(公開セミナー)
柏の葉カンファレンスセンターにて,以下のように公開セミナーが開催されます.
聴講を希望される方はこちらのフォームよりお申し込みください.
タイトル:『劣モジュラ最適化と圧縮センシング』
日時:2014年8月8日(金),9日(土)
会場:柏の葉カンファレンスセンタールーム1+2(アクセス)
開催趣旨:
自然界,人工物を問わず,実際的な信号の多くは適切な基底によってスパースに(ゼロ成分が多く)表現できる. こうした特性に着目し少数の観測値からのスパース信号の復元を可能にする「圧縮センシング」が画期的な信号処理の方法として注目されている.
圧縮センシングにおける信号復元では,観測値との整合性を保ちながら,復元された表現における非ゼロ成分の個数を最小化することが望まれる. これは観測行列の中から適切な列ベクトルの組み合わせを探索する「劣モジュラ最適化」として定式化できるが,圧縮センシングの従来研究ではこうした視点はあまり強調されてこなかった.
本セミナーは,こうした現状認識の下,圧縮センシング,組合せ最適化双方双方の研究者が互いの知見を紹介しあうことで分野全体の活性化を図ることを目的とする.
プログラム
- 8月8日(金)
- 13:30 - 13:45
- 講演者:岡田真人(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
- 題目:「開会挨拶:データ駆動科学と機械学習の三つのレベル」
- 13:45 - 17:45
- 講演者:樺島祥介(東京工業大学大学院総合理工学研究科)
- 題目:「圧縮センシングの数理と信号復元アルゴリズム」
- 概要:圧縮センシングに関する初等的な解説といくつかの近似的信号復元アルゴリズムの紹介を行う.
- 8月9日(土)
- 10:00 - 15:30
- 講演者:河原吉伸(大阪大学産業科学研究所)
- 題目:「劣モジュラ最適化とスパース推定」
- 概要:劣モジュラ関数と,最大化を中心としたその最適化に関する初等的な解説と,スパース推定への適用に関する最近の研究について紹介する.